hozehoze’s blog

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ケーキの切れない非行少年たち

ハロー\(^o^)/

 

1年に12冊読むシリーズ

1冊目は、宮口幸治著の『ケーキの切れない非行少年たち』にしました。

 

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テレビで、

・同級生を殺害した

・大人が幼い女の子に性加害をした

・窃盗犯

・盗撮犯

など見るとなぜこんなことするだろう?と疑問でしたが、

先天的に知的なハンディを抱えている人は世の中に一定数いるとの事で(IQ 70未満が過去定義、最近までIQ85未満も境界として考えられていた、全体の約16%)、

ある程度勉強が出来ても想像力等が欠如して、行動に対し、未来が予想できなく、反省する能力すらない人もある程度いるために、不幸にもこのような事件が起こるのかと目から鱗でした。

 

ケーキを3等分に切ることができない人もいる

という例が、タイトルになってますね。

 

結論としては、非行少年を悪とせず、社会全体で支える環境を作っていくべきだ、

他人を自分と同じ前提で考えるのがそもそもの間違いだ!

という考えになるのですが、100対0で議論出来る話ではないので、そういう簡単な話でもありません。

 

かく言う私も、偉そうに書いてますが、

私自身全く出来てないです。

子供に対して、ストレスたまっている時に大声で怒ってしまったり

→上の子が下の子に最近大声で怒る

 

好きな女の子にちょっかい出して怒らせたこともありますしね。

 

印象的な話の一つに、性欲は三大欲求であり、

性欲があることは悪くないはずだが、

例えば同意のない相手に対して強制的に性行為に及ぶことは良くないという話がありました。

 

こういうことをしたら、相手はどう思うのだろうか?という想像力、協調性。

それらが大事と書かれてます。

 

そこでコグトレと呼ばれる、

記憶、言語理解、注意、知覚、推論の5つの能力を鍛えるのが大事と書いてありました。

 

ワーキングメモリと呼ばれる短期記憶を鍛えて、図形を回転させる能力などを強化すると想像力がついていいというものでした。

 

学校の画一的な教育だけでなく、

社会面支援(対人スキル、感情コントロール、対人マナー、問題解決力を鍛えるなど)が必要だとありますが、学校の負担が増えすぎるためこれは期待できないなと思いました。

 

結局は良くも悪くも家庭で子供と向き合い、

問題があれば早期に支援していくしかないとしか思えませんでした。

 

自分の子が障害を持っているとか、

問題行動を起こすとか信じたくないですが、

普通に社会生活すること自体が奇跡的なもので、当たり前じゃないんだと痛感させられます。

 

まずは、ルールを認識し、ルールに従って生きることが重要です。

その次に他の人と衝突しそうな際は、譲り合ったり、話し合って決める。

 

と言うのが道徳の授業の答えみたいですが、

仕事では逆に、ルールを無視して新しい概念を生み出すことが価値と思える時もあります。

 

どちらも正しい"答え"に感じますが、

高次な回答です。これを理解するのはやはり難しいですね。

 

私は今まで周りの人に恵まれてきたため、

そこまでは悩んでいないですが、

元気が無い人へ声がけする際も、自分では理解できないことがあると言う前提で、

話を聞くだけで楽になるなら聞き、

話したくなさそうであれば、あえてコミュニケーション深めず、遠ざかるようにして、

自分の常識が非常識という前提で今年は人と接するよう心がけようと思いました。

 

そして、コグトレ。

子供に早速やらせようと思います。

足し算出来ても引き算できなかったり、違う書き方されたらわからなかったり、

形を認識しても書けなかったりするのは、

ワーキングメモリを鍛える方が先だからなのかと驚きでした。

 

非行少年は、虐待受けた人が多いのかとか、

重度な知的障害抱えているのかなど、

バイアスが大きくかかっていた私は何も理解できてありませんでした。

とてもおすすめの本ですので、興味を持たれた方は是非ご一読ください。

 

それではまた*\(^o^)/*